この本は読み易いよブログ。

本の感想です。読解力が人並みなので、読み易いものが好きです。忘れないようにするためのメモなのですが、興味がある本は参考にして下さい。たまに映画の感想も。カレーがあれは幸せです。

君の膵臓をたべたい

住野よるの「君の膵臓をたべたい」の感想です。ネタバレとあるかもなので、フラットに読みたい人は読まないで下さい。

 

 

 

 

ある日主人公が病院で拾った「共病文庫」と書いてる本は、クラスメイトの女の子が書いている本で、その子は余命が一年の膵臓の病気を患っている。

 

 

 

 

主人公はクラスでも目立たないし、人との接触を好まない人間味の極端に少ない男の子。

 

 

 

 

 

文庫を拾ったことにより、同じクラスである2人は会話をするようになる。そうして物語は進んでいく。

 

 

 

 

 

 

君の膵臓をたべたい (双葉文庫)

君の膵臓をたべたい (双葉文庫)

 

 

 

 

 

 

 

読みやすいし面白い。もっと厨二病とかライトノベル感が強いのかと思ったら、ちゃんとお話として面白いです。

 

 

 

 

主人公の男の子の名前をその時々の感情などで表現したり、人に関心が無いことからだんだんと膵臓が病気の女の子に感化される流れ、人の描き方も上手いので、とにかく読みやすいです。

 

 

 

 

2016年の本屋大賞で2位とのことですが、本屋大賞はこういう作品こそ1位にしたらいいのになって思います。「告白」とか「謎解きはディナーの後で」などのような、小説を読んでない人達がとっつきやすい作品を1位にすればいいのに。あとの文学賞は難しい小説でも構いませんから。

 

 

 

 

とにかく無駄が少なく良質な作品ですので、文庫化もしたからよかったらお試し下さい。

 

 

 

 

以上「君の膵臓をたべたい」のまとめでした。

虚ろな十字架

東野圭吾の「虚ろな十字架」の感想。内容を忘れないためのメモでもあるので、多少のネタバレはご了承ください。

 

 

 

今回のテーマは裁判の死刑判決。東野圭吾さんは自分の考えや主張を作品に落とし込むことがよくありますのね。「さまよう刃」のような作品にそれを感じます。今回も死刑判決の存在意義を問うような内容になっています。死刑制度有無は常々問題になっているし、正解の対応が未だに見つかってはないと思います。

 

 

 

最近の東野圭吾作品の中では良質な方だと思いました。死刑制度が僕の好みのテーマであるのも加味してますが、一気読みに近いペースで読めました。

 

 

 

 

僕がちょっと期待外れだったのが、死刑判決的なテーマで前半から話は進んでいくのですが、後半の事件から解決までの過程ではそれほど裁判や死刑が色濃く関係してるわけではないので、ちょっとがっかりしました。

 

 

 

 

 

虚ろな十字架 (光文社文庫)

虚ろな十字架 (光文社文庫)

 

 

 

 

 

 

でも話としては面白いです。別々の話が後半に繋がっていく感じはさすがだと思います。欲をいうと、最近の東野圭吾作品に思うのが繋がった後の話のインパクトはそこまでないんですよね。技術で書いている感が否めない。そこが中期の東野圭吾作品の様なインパクトもあれば更に楽しみになるのに。

 

 

 

これだけ大量の作品を同じアベレージで書いていくのは大変なことだと思います。「虚ろな十字架」くらいのレベルの作品をポンポン書くだけでも東野圭吾というと作家は才能の塊だと思います。

 

 

 

「虚ろな十字架」はテンポよく読めて、続きが気になり、一気に読みやすいと思いますので、とりあえずサクッと楽しめる本が読みたいなくらいの欲求は満たしてくれます。

 

 

 

次になにを読もうかなーって考えてるときに一度読んでみてもいいのでは。

 

 

 

 

 

死刑 (角川文庫)

死刑 (角川文庫)

 

 



 

森達也さんの「死刑」もオススメです。死刑制度のドキュメントです。死刑制度の有無はみんなが納得する解決はあるのですかね。

 

 

 

以上「虚ろな十字架」のまとめでした。

モンスター

百田尚樹の「モンスター」の感想です。自分の思い出すためのメモでもあるので、ネタバレも多少ありますのであしからず。読むかどうか迷ってる人は参考にしてみて下さい。

 

 

 

 

 

モンスター (幻冬舎文庫)

モンスター (幻冬舎文庫)

 

 

 

 

 

 

戦争や商売のことを書いた小説が多い百田尚樹さんの中で、ちゃんとしたオリジナルの小説として面白い作品なのではないでしょうか。本を読む知り合いの中では百田尚樹と云えばって作品になってます。

 

 

 

 

 

つまりオススメです!!!

 

 

 

 

 

簡単にあらすじを説明すると、、、とある街に突然とても美人な女性がレストランを経営し始める。その女性は実は整形でここまで美人になっていて、その昔はバケモノ扱いされるほどのブサイクでした。その昔の話と今の話を同時に少しずつ書き進んで行き、その女性がこの街に来た理由やここまで美人になるまでの壮絶な苦労が明らかになる。

 

 

 

 

もう読み易いし、飽きる箇所があまりないので、500ページ弱ありますが、とても軽快に読めます。ちゃんと最後まで気になりますし、読み終わった気持ち良さもあるので、迷っていたら読んでみて下さい。

 

 

 

 

とにかく男性が女性に対していかに酷い生き物かがよくわかる本ですね。男性が書いてるからよりリアルな酷さが際立ってます。もちろん世の男性全てがこんな風ではないのですが、必ずこういう男たちはいるんです。そういう意味では女性が読んでも楽しいのですかね。男性のほうが楽しめる本ではあると思います。

 

 

 

 

個人的に最後の一ページの終わりの分からせ方が好きです。百田尚樹さんは最後を少し読者に想像さす終わり方をすることがありますが、今回もその感じです。

 

 

 

 

こんなに面白いのにブックオフで100円でたくさん売っています。趣味が飽和してますね。

 

 

 

 

以上「モンスター」のまとめでした。

 

影法師

百田尚樹の「影法師」の感想。自分の思い出しす用なので、ネタバレも含みますのであしからず。

 

 

 

江戸時代のお侍さんの話ですね。幼少期から縁があって知り合いの勘一と彦四郎は、2人とも剣の腕がありお互い認め合う仲である。彦四郎が家柄も良く秀才なタイプで、勘一は家は貧しく親も失ったらしているが一つの事をとことん突き詰めるタイプ。HUNTER×HUNTERだとまさにキルアとゴンの様な感じ。

 

 

 

時代小説なので、所々詳しくないとわからない表現や言葉がありますが、読み易さが抜群の百田尚樹の良さで、わからなくても本筋は読めます。わからないことを飛ばして読むのが苦手な人は引っ掛かるかもしれませんが、気にしなければザックリ読んでも楽しめます。

 

 

 

 

特に最後の方はちゃんと楽しめますし、強いやつの表現が、漫画を読んでるかの様な書き方なので、強さの想像がしやすく、より剣の達人がかっこよく読めます。

 

 

 

 

 

影法師 (講談社文庫)

影法師 (講談社文庫)

 

 

 

 

 

彦四郎がみねを勘一の嫁になるように兄に話をつけたり、勘一の知らないところで何度も勘一を助けてたり。自分はどんどん落ちていくが、実は誰よりも武士道があり、誰よりも男だったと徐々にわかっていく書き方がとても上手です。百田尚樹の良さがキャラクターに見事にのっかってますね。

 

 

 

 

昔の方は悪いやつもいたら、この様なまっすぐな人もたくさんいたんでしょうね。

 

 

 

 

そう思える一冊。

 

 

 

 

あとこの本の最後に袋とじがあり、そこに4、5ページ程のその後の話が書かれていて、そちらもとても良いです。

 

 

 

 

みねは彦次郎の家の下女で、彦次郎のことがきっと好きだったが、勘一が一目惚れして、彦次郎に相談して、彦次郎は勘一とみねを結ばせる。みな側の気持ちも最後の袋とじでわかります。

 

 

 

 

袋とじを文庫につけるのって良い意味でも悪い意味でも斬新ですよね。笑

 

 

 

 

以上「影法師」のまとめでした。

この世界の片隅に

今更ながら「この世界の片隅に」のことを書こうと思います。ネタバレもありますのであしからず。そこまでのネタバレは今回は無いです。

 

 

 

 

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今や記録的な大ヒットとなっている「この世界の片隅に」なのですが、2016年の邦画大豊作の中で「君の名は」や「シンゴジラ」などの内容も動員数も記録的なヒット作を抑えて、間違いなく断トツで一番の仕上がりだったのではないかと思います。

 

 

 

 

映画といっても作風が違うので、完全に比べることができないので優劣をつけるのもナンセンスなのかと思いますが「この世界の片隅に」は数年に一度の大作なのではないでしょうか。

 

 

 

 

日本人として絶対に観ておくべき作品でありますし、戦争アニメ映画って言われて一番すぐに思い付くスタジオジブリの「火垂るの墓」を上回る作品なのではないでしょうか。

 

 

 

 

片渕須直監督もすごいのですが、この作品はとにかくまず原作のこうの史代さんが凄すぎる。

 

 

 

 

こうの史代さんは戦争映画を悲しみだけで表現せず、ただ日々を生きる姿を描くことによってより戦争の痛みを色濃く表現している。片渕須直監督はこのこうの史代さんの原作をすごくキレイにまとめてくれました。映画化は原作を超えれないことが普通なのに、ここまで原作を大切にしてくれたことに作品への愛が感じられますね。

 

 

 

 

声優ののんさんも素晴らしい。まとまってる記事見つけたので貼っておきます。

 

 

 

 

映画「この世界の片隅に」 こめられた思い|特集ダイジェスト|NHKニュース おはよう日本

 

 

 

 

とにかく次々と伝説を作ってる「この世界の片隅にクラウドファンドに始まり、上映館数の1ヶ月での増加、キネマ旬報トトロ以来のアニメでの一位、日本アカデミー大賞アニメーション部門一位と快進撃がすごい。

 

 

 

 

「君の名は」を破りましたが、当時は良い作品だけど内容的にアカデミー大賞にノミネートされないんじゃないかとも言われてました。

 

 

 

 

この時代にこの様な映画がここまでヒットすることはとても素晴らしいことです。映画館の上映で最後に拍手が起こることが多々あるようです。

 

 

 

 

人気作品になるともちろんアンチも増えてネットやツイッターなどにも「面白くない」などと書いてる人もいましたが、そんなアンチのことをこうツイートしてる人がいました。「この世界の片隅にを面白くないと言ってる人がちらほらいるけど、具体的に何が面白くないかほとんど書いてない人ばかりだった。何が面白くないかも書かないようなやつしか批判してない。」悲しいですよね。この作品は素直に観ましょう。

 

 

 

 

 

最後にこうの史代さんの他のオススメ作品を紹介して終わります。

 

 

 

 

 

 



 

夕凪の街 桜の国」は「この世界の片隅に」が良いと思えれば必ず読めます。映画化もされてるのですが、こちらも素晴らしい名作。

 

 

 

 

 

 

長い道 (アクションコミックス)

長い道 (アクションコミックス)

 

 

 

 

 

「長い道」は戦争とは関係ない男女のふんわりした恋愛漫画のようなものなのですが、こちらもオススメです。こうの史代さんの作品に共通する僕の感想が、とにかく主人公の女性が優しく明るいのにどこかしら悲しさが滲む、絵のタッチも含めなぜか明るさの中に悲しみを感じてしまうがそれが主人公の女性の味に繋がっています。これはこうの史代さんにしか書けないタッチだと思います。

 

 

 

 

以上「この世界の片隅に」のまとめでした。

麒麟の翼

東野圭吾の「麒麟の翼」の感想です。ネタバレも若干あると思いますのであしからず。

 

 

 

この作品は東野圭吾の「加賀恭一郎」のシリーズです。僕のこのシリーズの印象はどの作品から読んでも読めるし、逆を言ったらそこまでの加賀恭一郎の具体的な話も出てくる訳でもなく、ちょっと癖のない刑事もののシリーズは加賀恭一郎にしてるってイメージです。何作か昔読んだことがありますが、ほとんど覚えてません。でも読んだ当時は満足感はちゃんとあったと思います。

 

 

 

 

 

【東野圭吾】加賀恭一郎シリーズ発売順まとめ【小説】 - NAVER まとめ

 

 

 

 

↑加賀恭一郎の他の作品はこちらで調べて下さい。「新参者」がオススメです。この作品だけは書き方が少し変わってて、読み応えがありました。

 

 

 

 

 

麒麟の翼 (講談社文庫)

麒麟の翼 (講談社文庫)

 

 

 

 

 

この麒麟の翼も忘れないように内容をある程度書こうと思います。

 

 

 

 

この先からネタバレも含まれます。

 

 

 

 

今回の事件は工場で働いてた男性の青柳武明が道で刺されて殺される。事件はその後にすぐ近くで事故にあって死んでしまった元工場の派遣社員の男が疑われる。この派遣の男は、工場で怪我をしても労災が下されず、労災を下ろすと工場の不正が国にバレるため。泣き寝入りの形でクビになったために動機がある。

 

 

 

 

派遣の男も死んでしまったために、この男が犯人で警察は捜査を終わろうとしていた。

 

 

 

しかし加賀が事件の気になる点を徹底的に捜査することにより、新しい糸口が見え始める。

 

 

 

被害者の青柳の息子の悠人の中学時代の水泳部のころの話が、青柳武明が神社をなんども千羽鶴をもって拝みに行っているのとリンクし始めて、そこから事件は解決に向かっていく。

 

 

 

 

個人的には加賀恭一郎が悠人の学校の先生を最後に叱るシーンが印象深い。

 

 

 

 

加賀恭一郎シリーズは、本当にいい意味でも悪い意味でもチープなんです。東野圭吾らしい作品ともいえますが、絶対に70〜80点くらいを突いてくるんです。

 

 

 

 

だから安心してある程度の読み応えはあると思って読める、、けども100点の作品に出会えたって感動は絶対に得ることはできない。笑

 

 

 

 

でもそれが加賀恭一郎シリーズなのかなっと思います。夕方に再放送されてる2時間ドラマをボーッと観れちゃう感じなのかな。。

 

 

 

 

しかし東野圭吾はやはり素晴らしい作者だと思います。本好きが犬猿したりしますが、こんなオバケ小説家いないと思います。

 

 

 

 

また東野圭吾の良さをブログに書こうかなと思います。

 

 

 

 

以上「麒麟の翼」のまとめでした。

純平、考え直せ

奥田英朗の「純平、考え直せ」の感想です。自分の思い出すとき用のメモでもあるから、少々ネタバレ気味なので、まっさらの状態で読みたい方は読まないでください。一気読みし易いので、お先にお読み下さい。

 

 

 

 

 

 

純平、考え直せ (光文社文庫)

純平、考え直せ (光文社文庫)

 

 

 

 

 

歌舞伎町でヤクザの下っぱをしてる純平のお話。純平は早田組の下っぱで、兄貴分には北島という男がいる。

 

 

 

簡単にいうと、ある日純平は早田組の親分に「鉄砲玉になってくれないか?」と頼まれる。男をあげるために純平は引き受ける。鉄砲玉とはターゲットである他の組の親分を殺すこと。その後自首して、10年ほど刑務所に入る事までが鉄砲玉の仕事である。全ては組のために。

 

 

 

 

純平は引き受けてから、親分に鉄砲玉になる日までの間のお小遣いを貰い、娑婆にいれる間に普段食べれないものや、泊まったことのないホテルなど、贅沢に過ごす。そんな中で今まで北島の下っぱとして生きてきた中では知り合いなど全然できなかったが、この3日間の間に色んな出会いをする。

 

 

 

 

 

それともう1つこの話の特徴が、純平が途中で知り合う女性(加奈)が、純平の鉄砲玉の話を知り、2ちゃんねる的なサイトに純平が鉄砲玉になるのを止めるにはどうしたらいいか?的な質問をして、ネット住民たちがそれにたくさんコメントする。そのサイトは純平も観ることができて、話の中でちょこちょこそのサイトのコメントも出てくる。そのコメントが物語に左右するのかしないのかもリアルな気もする。

 

 

 

 

結論をいうと

 

 

 

 

純平は考え直さない。

 

 

 

 

ネットで感想みると賛否両論だった。

 

 

 

 

もっと面白い話になりそうな気もするが、これがリアルなのかなとも思う。奥田英朗節と云えば、それでおさまることかも。

 

 

 

でもタイトルのインパクトと読み応えから、どんな終わり方するのかは期待してしまう作品なだけに、どうしても味気なく感じてしまいました。才能があるが故のことなのでしょうか、、、

 

 

 

 

個人的に昔読んだ奥田英朗の作品で好きなのは「ララピポ」や「空中ブランコ」のシリーズです。特にララピポなど、1つの物語を複数の目線で観せていく群像劇という手法が好きなので、個人的に好みです。

 

 

 

 

久々に奥田英朗の本を読んだのですが、読み易さや、登場人物のキャラクターの良さは流石ですね。

 

 

 

 

以上「純平、考え直せ」のまとめでした。