死神の浮力
伊坂幸太郎の「死神の精度」の続編である本作。前作が面白かった記憶があるので、文庫になっていたので読んだのですが、前作の内容をあまり覚えていなかったので、内容を軽くまとめておこうと思いました。
次回作がもしでたらこれを読もう。
主人公の千葉さんは死神で、自然死ではなく、事故死などで死ぬ人には死神が1週間程の間、周りに人間の格好で現れて、その人間の格好をした死神が最終的に「可」か「見送り」で判断する。可だとその人は死にます。ただ死神はあまり真面目に死ぬかどうかの人間を観察せず、適当に「可」と判断する人の方が多い。
千葉さんは人間界で唯一の好きなものは音楽である。
こんなものかな。
「死神の浮力」の感想は、死神の設定と物語は面白いのですが、今回の話は500頁もいるのかなと思ったのと、悪者である本城の目的がイマイチぼんやりしていて、それを伊坂節というならそれでいいけども、僕は文章の味を楽しめるほどの国語力がないので、頑張らないと読めない部分もありました。
僕の中では伊坂幸太郎は村上春樹よりだと思うので、文章や言い回しの美しさを一番の楽しみにしている方ならオススメになるんだと思います。
あと「死神の精度」は6つの短編で、浮力は1つの話なので、前作の方が読みやすかったんだと思います。
伊坂幸太郎は短編が詰まった一冊の方がいい作品の気がする。「終末のフール」がとても面白かった記憶がある。
以上「死神の浮力」のまとめでした。