君の膵臓をたべたい
住野よるの「君の膵臓をたべたい」の感想です。ネタバレとあるかもなので、フラットに読みたい人は読まないで下さい。
ある日主人公が病院で拾った「共病文庫」と書いてる本は、クラスメイトの女の子が書いている本で、その子は余命が一年の膵臓の病気を患っている。
主人公はクラスでも目立たないし、人との接触を好まない人間味の極端に少ない男の子。
文庫を拾ったことにより、同じクラスである2人は会話をするようになる。そうして物語は進んでいく。
読みやすいし面白い。もっと厨二病とかライトノベル感が強いのかと思ったら、ちゃんとお話として面白いです。
主人公の男の子の名前をその時々の感情などで表現したり、人に関心が無いことからだんだんと膵臓が病気の女の子に感化される流れ、人の描き方も上手いので、とにかく読みやすいです。
2016年の本屋大賞で2位とのことですが、本屋大賞はこういう作品こそ1位にしたらいいのになって思います。「告白」とか「謎解きはディナーの後で」などのような、小説を読んでない人達がとっつきやすい作品を1位にすればいいのに。あとの文学賞は難しい小説でも構いませんから。
とにかく無駄が少なく良質な作品ですので、文庫化もしたからよかったらお試し下さい。
以上「君の膵臓をたべたい」のまとめでした。