カラフル
森絵都さんの『カラフル』の感想です。ネタバレになる様なことも多少あるかもしれませんので、フラットな気持ちで読みたい方は気を付けて下さい。
森絵都さんの名作で、僕も昔読んだことあったんですが、ちょうど内容も薄っすらとしか覚えてなかったので、久々に読み返しました。
とても読み易い話で、センスある漫画家が書くような話でもあります。実際にアニメ映画化もされていて、遠い昔の記憶ですが、その映画も面白かったと思います。
どんな話かといいますと主人公は魂で、前世の罪によって輪廻転成することが無くなった魂なんですが、天使の世界の抽選にあたり、再び復活するチャンスをもらうことになる。
そして魂が真(まこと)くんの身体にホームステイすることになる。この真くんは自殺をしようとしていたり、家族とも上手くいってなかったり、色々と環境が複雑で、ホームステイした魂はこの真くんの身体にある状態で自分の罪を思い出さなくてはならない。
真として過ごしていく中で、自分の前世での罪を見つけることができるのか。
なかなかの突飛な設定ですが、とても読みやすく、人生は一回しかないということの大切さを改めて考えさせられる本です。
中学生や高校生の子に本をオススメする時があれば丁度良い本だと思います。でも大人が読んでもちょっと考えさせられると思うので、興味があればぜひ読んで下さい。
読み易さ★★★★★
面白さ★★★★★
抜群に読みやすいです。面白さは短いページ数でサクッと面白いので、星は3つにしました。
ぜひ読んでみて下さい。