プリズム
百田尚樹さんの「プリズム」の感想です。多少のネタバレになるかもしれないので、フラットな気持ちで読みたい人はここで止めて下さい。
ネットで検索しても百田尚樹さんのオススメの中に入ってくる作品です。
このブログでも紹介したモンスター並みに面白いし読みやすいです。百田尚樹さんの文章は元々読みやすいんですが、初期の頃の作品の方がより読みやすいです。
解離性性同一性障害という多重人格を題材にした物語で、主人公の聡子が出会う男はいくつもの人格のあり、徐々にそのうちの一つの人格に惹かれていく事になります。
主人格の広志の中に、他の人格の卓也、純也、タケシ、セイイチなどがいて、代わる代わる現れます。読んでいて「今がどの人格?」や「この人格はどんなキャラだっけ?」とかそこまで困惑せずに読めるのが有り難いです。
作品の中で登場人物にテーマにしてる内容の知識を話させて、そのテーマの情報を読み手にわかりやすく届けてくれますので、解離性性同一障害の事もちゃんと理解できます。
肝心の物語もちょっと歪んでるけども感動もできる話なので、読んで損はないです。
以上「プリズム」のまとめでした。